日本より進んだ取り組み
日本でも近年eスポーツが取り上げられ、徐々に盛り上がりを見せています。
大型イベントの開催や、動画サイトでの試合の中継などにより、目に触れる機会が多くなっています。
しかし、海外のeスポーツへの取り組みは日本以上です。
欧州ではサッカーのクラブチームがeスポーツチームを運営しています。
中国では大手IT企業がこぞってeスポーツに参戦するなど、大きな話題となっています。
台湾でのeスポーツの取り組みも、日本より進んでいます。
2018年5月に『モンスターストライク』のイベントが開催されました。
モンストは台湾でも人気が高く、ダウンロード数は600万を超え、4人に1人がプレイしている計算になります。
「XFLAG PARK2018」ではイベントの1つとして、台湾代表、香港代表、日本代表による三つ巴の対戦が予定されています。
台湾におけるeスポーツの現状とは
台湾では月に1~2回、ゲームメーカー主催で大会が行われており、中には優勝賞金1,000万円を出している大会もあります。
学校にはeスポーツの部活や同好会も存在し、プロ選手も台湾には多く存在しています。
また、日本で言うと文化庁にあたる台湾の体育省では、eスポーツ部門が設立されています。
eスポーツ大会のスポンサーになった企業には税金の軽減措置などが行われています。
また徴兵制のある台湾ですが、海外のeスポーツ大会でいい成績を残した選手は、兵役を務めたとみなされて徴兵されずにプロ選手として活躍できるなど、国をあげての取り組みが目立っています。
中国や韓国ほど進んでいるわけではありませんが、日本より進んでおり、今後eスポーツが発展していく上で参考になりそうです。
日本でのeスポーツの意識とは

出典:ITmedia
日本はゲーム開発においては世界でもトップクラスの技術力を持っています。
しかし、ゲームの捉え方に海外との差が生まれています。
とあるマーケティング調査会社がアンケートを行いました。
野球やサッカー、オセロやチェスなども挙げ、「スポーツだと思うものをすべて選んでください」といった内容でした。
結果は5%の人がスポーツだと思ったそうです。
ですがeスポーツの存在自体の認知度は約55%と、徐々に認知されてきているのも事実です。
今後の普及と浸透が、eスポーツの課題と言えそうです。