パフォーマンス20%向上
eスポーツ以前から、ゲームに関してはネガティブな印象が付きまとっていました。「学力が落ちる」といった保護者の心配や、「ゲーム脳」のような科学的根拠のない理論までさまざまでした。
しかし、そんなゲームのイメージを覆すかもしれない可能性に注目が集まっています。
ゲームやeスポーツの研究が増え、eスポーツにはスキルアップや生産性アップなど、パフォーマンスの向上に効果があるということが分かってきました。
アメリカ、ブリガムヤング大学の研究が行われました
この研究では、352人の被験者を4~5人で編成される80チームに分け、あるタスクを実行させます。これら被験者はお互いを知らない者同士のため、タスクにはチーム力が求められます。
1回目のタスク終了後、各チームは「ビデオゲーム」「静かな時間」「タスクのパフォーマンス向上に関する議論」いずれかのアクティビティが与えられます。どのアクティビティも45分間です。
そして2回目のタスクが実行され、それぞれのアクティビティがタスクのパフォーマンスにどんな影響を与えたかを分析します。
すると、「ビデオゲーム」をプレイしたチームのタスクのパフォーマンスが約20%上昇しました。
グーグルやマイクロソフトもチームを持つ
eスポーツをうまくビジネスに取り入れることができれば、社員間のコミュニケーションが活発になり、作業効率も向上します。

実際、グーグルやマイクロソフトといった大手企業もeスポーツチームを持っており、シンガポールでは国内通信最大手シングテル主催のeスポーツ企業対抗リーグ「PVP Corporate League」が毎年実施されています。
日本でも、NTTe-Sportsによる「ストリートファイター」企業対抗戦が開催されており、国内における企業のeスポーツ活動普及に一役かっています。
今後は、さまざまな企業でeスポーツを取り入れた働き方が盛んになっていくかもしれません。