シミュレーターに活用されるeスポーツ
eスポーツは対戦格闘ゲームやFPSのイメージがありますが、スポーツゲームでも展開されています。サッカーや野球などが有名ですが、レースゲームの世界でもeスポーツは盛んに取り上げられています。
モータースポーツ業界では、シミュレーターが活躍してきました。主要な選手権でも活用されています。現在、F1では公式なeスポーツチャンピオンシップが開催され、フェラーリを除く全チームが参加しています。
その中でもマクラーレンは独自のeスポーツプロジェクトを展開しており、eスポーツで優勝したイゴール・フラガ選手をチームのシミュレーター担当に任命して話題となりました。フラガ選手は昨年11月、モナコで開催された『グランツーリスモ』の公認世界大会でも優勝を果たしています。
eスポーツからレーサーが出るのは10年以内?

もはやeスポーツは単なるゲームを超えており、技術の進歩とともに実車のリアリティを獲得しています。映像のリアリティはもちろん、天候や路面の状況に合わせたリアルな操作は、シミュレーターとして使用できるレベルにまで高まっています。
「この先10年に何が起こってもおかしくない」と言われるほどで、『グランツーリスモ』世界大会の開催目的を、オンラインレースの世界と現実世界のギャップを埋めるためとしており、「それが実現するのは時間の問題」とも言われております。 eスポーツ界から実際にF1レーサーが生まれる日は、そう遠くないかもしれません。
eスポーツであれば、世界のコースを自宅から体感できます。また、自分がレーサーとなって世界のプレイヤーと争うこともできます。eスポーツ人気が高まっているとはいえ、実際のレースを見たいというファンもいます。
もし、eスポーツからレーサーが生まれたら、どちらのファンからも注目を浴びそうです。 実際のレースもeスポーツも、どちらが正しいと言うことはないのです。