トヨタの事業所内にある施設
eスポーツと実在のスポーツの垣根はどんどん小さくなっています。
特にモータースポーツの分野では、シミュレーターとしてeスポーツを活用することが増えており、モータースポーツのチームがeスポーツチームを持つことも増えてきました。
コロナ禍の影響により、国内のモータースポーツイベントは、そのほとんどが中止や延期となっていますが、そんな中でもトヨタはeスポーツ専用のスタジオ「e-Motorsports Studio supported by TGR」以下e-Motorsports Studio)を4月17日に開設しました。
「e-Motorsports Studio」は、レーシングドライバーとeスポーツのトッププレイヤーに向けて用意された施設です。PS4の「グランツーリスモSPORT」用レーシングシミュレーター4台が備えられていますが、その場所はトヨタの事業所内にあり、その詳細は非公開となっています。
4月29日には、国内トップドライバーが多数参加するオンラインイベント「TGR e-Motorsports Fes」を実施しました。
「e-Motorsports Studio」をオープンさせた経緯は、「こんな状況だからこそ、一人でも多くのファンの方にモータースポーツの魅力を届けたい」という想いを受けて、メーカーとしてもその活動を支えていきたいと考え、e-Motorsports Studioの開設に至りました。
気軽に参戦できる魅力
現在では実在のモータースポーツとeモータースポーツは別として区別されていますが、リアルとバーチャルの枠を超えたeモータースポーツならではのコンテンツを発信したい、という想いもあるようです。

一般的にモータースポーツは敷居の高い世界だと言われています。参戦するだけでも難しく、多くの人たちが参加できるスポーツではありません。
しかし、eモータースポーツはその解決策の1つになります。なかなか体験することのできない限界領域での走行や、プロのレーシングドライバーとのレースなどが気軽に楽しめます。
eモータースポーツ出身のトップレーシングドライバーが誕生も、そう遠くないかもしれません。