高級ホテルも参入
今、eスポーツに参入する企業や団体は増えており、新しいイベントが誕生したり、eスポーツ施設が続々オープンしています。
ですが、それ以外にも多くの企業がeスポーツを取り込もうとしています。
ゲーム市場専門の調査会社NewZooは、ゲーム市場における最新トレンドの1つとしてeスポーツを観光アトラクションとして捉えています。
『リーグ・オブ・レジェンド』のeスポーツリーグ「リーグ・オブ・レジェンド・欧州チャンピオンシップ」が2019年4月にオランダ・ロッテルダムで開催されたとき、開催期間の2日間でおよそ240万ユーロ(約2億9000万円)の経済効果がもたらされたといわれています。
さらに出場選手や観客は世界中から集まるため、彼らを取り込むためのホテルが誕生してきています。
オランダにある「The Arcade Hotel」の最大の売りが「Game Room」です。ニンテンドースイッチやプレイステーションといったゲーム機だけでなくゲーミングPCやゲーミングデバイスを揃えています。
台湾・桃園市にある「i Hotel」でもゲーミングPCやゲーミングチェアが各部屋に備え付けられています。
高級ホテルのヒルトンにもゲーミングルームが存在するなど、世界的な広がりを見せています。ヒルトン・パナマは2425号室を本格ゲーミングルームにしていますが、かなり先まで予約で埋まっているようです。
練習にも娯楽にも
また、ゲーム企業の元祖「Atari」もゲームホテル建設へ乗り出しています。
「Atari」は卓球ゲーム『ポン』の大ヒットで知られていますが、「Atari」のホテルではそれらレトロゲームもプレイできる他、VRやARを駆使した新しいゲーム体験もできるようになるようです。

eスポーツ選手にとっては、遠征先でも練習ができる環境が整い、ゲーマーにとっては外泊先でもゲームができます。
このようなゲーミングルームは世界的に見ればまだまだ一部のホテルにしかありませんが、これから徐々に増えていきそうです。