活躍するアジア選手
「EVO Japan 2020」において、『鉄拳7』も非常に盛り上がったタイトルの1つとなりました。鉄拳シリーズは本場「EVO」においてもメインタイトルに採用されているタイトルで、特に韓国選手の活躍が際立っていますが、アジア圏のプレイヤーも大会で結果を残しています。
決勝戦、Winner’sで勝ち上がってきたのは、タイの「Book選手」です。
Book選手はタイの英雄ともいわれる強豪選手ですが、ビッグタイトルに恵まれていませんでした。悲願のタイトル獲得のため、「EVO Japan 2020」で決勝へと進みました。
普段は風間仁をメインに使っていますが、今大会での使用キャラは、詠春拳を使う「リロイ」です。性能の高さから使用率も高く、TOP8人の中で6人がリロイを使用キャラとしています。
一方、Loser’s Finalを制して勝ち上がってきたのは、日本の「みきお選手」です。
リロイを使用しないプレイヤーが次々と敗退していく中、「ジュリア」を使用し、Grand Finalへと進出しました。
鉄拳ファンの多くは、アンチリロイで団結し、みきお選手の活躍に声援を送っていました。
試合の結果は?
第1試合はBook選手が奪いましたが、みきお選手が続けて2試合を制し、スコアリセットに王手をかけましたが、Book選手も4試合目に勝利し、2-2としました。
第5試合、2ラウンド先取したBook選手が優勝へあと一歩と迫りますが、みきお選手も1ラウンド取り返します。
ですが、第4ラウンド、みきお選手を壁際へと追い詰めると攻め切り、Book選手が優勝を勝ち取りました。
ジュリアのコンボが決まるたびに大きな歓声が上がるなど、Book選手にとってはプレッシャーのかかる試合となりました。
Book選手は優勝できた理由を「最強キャラクターであるリロイのおかげ」だとしています。Book選手自身も本来のメインキャラである仁に変更しようか最後まで悩んだそうですが、「リロイを敢えて使わないことは、対戦相手への侮辱になってしまう」と考え、リロイの使用を決断したそうです。
大型の大会でバランスブレイカーの存在が露呈してしまった結果となりましたが、決勝を戦い抜いた両選手の今後の活躍にも期待がかかります。